偉大な海

大洗の荒波


今日の海は・・・
「いかにも大洗らしい」荒波です。


3.11の津波の時は、強烈な引き潮から徐々に水位が上がり、
「防波堤から海が溢れ出た」という印象でした。
今日の荒波の方が迫力という点では大きく感じます。


津波で壊れた漁船の一部が海岸に打ち上げられていました。


いつも見ている雄大な太平洋。
しかし、その圧倒的な力の前に私達は何も出来ませんでした。



一方で、海は多くの資源をもたらせてくれます。
そして感動できる美しい姿を見せてくれます。


自然の偉大さを改めて感じます。


しかし・・・
人は少なからずこの素晴らしい海を汚しています。


今回の福島原発事故をはじめ、
チェルノブイリスリーマイル島セラフィールド・・・
そして悲しい事ですが世界中で核実験が行われております。
原子力戦艦などの解体でも大量の放射性物質が流出していると聞きます。


過去の調査資料を見ると、福島原発事故以前から
日本海域にも大気圏内核爆発実験などにより放出されたセシウム
プルトニウムなどの放射性物質が検出されているとか・・・
※あ、基準値は大きく下回っていて大丈夫という資料でした。


一方で、水は空気より約千倍の質量を持っています。
地球全体では約3億6千万万km2、太平洋だけでも約1億6千万km2という
途方もない大きさの海が汚染物質を希釈・分散します。
そして、海の中に住む無数の微生物がそれらを除去してしまいます。


本当に海は凄いなぁと思います。


といっても、その力に甘えてはいけません!
人はできる限り海を汚さないよう努力しないと・・・


実際にイルカやクジラ、アザラシなどの海洋哺乳類からは多くの化学物質が検出されているとか(TT)
海は深刻なダメージを受けている事に違いはありません。



そんな暗い気持ちで灯台を撮影していたら・・・
ふと小鳥がやってきました。

でも、直ぐに立ち去ってしまいました。
「お前ら、あんまり海を汚すなよ」
そんな風に言われた気がしました。
すいません・・・



■モニタリング、本来の意味


大洗町ではいち早く放射線量を調査してくれております。
一見すると県外の方に向けて「大洗は安全だよ!」とアピールしているようにも見えるかもしれません。


でもモニタリング本来の目的はあくまで「私達町民の為の調査」です。
観光やお仕事で「僅かな時間の滞在」では、ほとんど意味が無い数値です。
あくまで此処に長く生活する町民の方や私達の為の貴重な情報でございます。


海の調査についても同様です。
数時間の海水浴程度では問題ではない数値だと思います。
しかし、日々サーフィンなどを楽しまれる方にとっては必要な情報です。


もちろん生産者に関しては、生活の為だけでなく消費者の為になる調査でもあります。
しかし、茨城産の食材を県外の方が食べる機会は極僅か。
ほとんどが地元消費です。


といっても「夏の海水浴が心配だよ」という気持ちも重々わかります。
この数値を公表する事によって「少しでもお客様に安心感を伝えらる」のであれば
今後も公表していくべきかもしれませんね!


とにかく、旅先の放射線なんて気にする必要は有りません。
せっかくのご旅行ですから、そんな事忘れて旅を楽しんで下さい!
(もとより、旅先の放射線まで気にする方は旅行されないと思いますが・・・)


一方で、本当に気にすべき所は「普段生活される環境」だと思います。
地元の放射線量は是非チェックしてください。


玄関や手がつく所の掃除や除菌、外から戻ったらウガイ・手洗い。
これらは私達にとって放射能よりも脅威である「食中毒」の防止にもつながります。


なんて・・・
私達が語る必要以上な心配事は、原発周辺で本当に悩まれている方にとって
大変失礼な発言かもしれません。


政治の皆様には「内輪もめ」をされる前に、
本当に辛い思いをされている方々へ「早急に、全うな支援」をしていただきたいです。