大洗漁港再開


大洗漁港が再開されたとニュースで見ました。
本当に良かったです。


漁師さんというと威勢が良いイメージがありますが、
大洗の漁師さんは温かくて優しい人ばかりです。


でも・・・
茨城弁だから・・・
許してあげてくださいね(^^)



ちなみにTBSさんのユーチューブサイトに有ります。
http://www.youtube.com/user/tbsnewsi#p/u/78/Y04cYZw8dMQ


最近はニュースを見逃しても動画で見れるので便利ですね♪



■海産物の放射能汚染について


再開にあたり、まず意見が出てきそうなのが「放射能汚染」。
後ろから「茨城は福島に近いから駄目だっぺ〜」て声が聞こえそう・・・


その理由は・・・
福島から近いことも有りますが、それよりも大洗沖は親潮黒潮が交わるエリアです。
親潮・・・北から南へ移動する海流。
黒潮・・・南から北へ移動する海流。
でも、親潮黒潮は大洗沖からだいぶ先の海流なんですけどね・・・(^^A;


そしてコウナゴ。
何故かコウナゴだけが高い放射線を出し、規制がかかっていたのは皆様も御存知だと思います。
「シラスもコウナゴと似たような魚だから危ないんじゃない?」
そんな意見が有りそう。。。


もちろん私達は専門家ではありません。
当然、これは安全とか危険とか言える立場ではございません。
ただ、正確なデータだけは伝える事が出来ます。
そして、そこから読み取れる判断基準もお伝えできると思います。


海の物全てが駄目だぁ〜とか端から諦めず、
何がダメで何が大丈夫なのかを自分の目で確かめてから判断していただきたいと思います。


■大洗沖の海水について
すでにこちらのブログでも何度か紹介しておりますが、
茨城県は海水についてのモニタリングをその都度発表しています。
城県環境放射線監視センターホームページ (放射能テレメータ・インターネット表示局)
をはじめ、色々なサイトに掲載されております。
同時に、大洗観光協会でも発表しております。
http://www.oarai-info.jp/event/radiation.html?width=700&height=500


また、茨城サーフユニオン様も働きかけてくれているそうです。
http://ameblo.jp/ibaraki-surfing-union/


魚ではなく、人が海に入りますわけですから万が一の事があってはいけません。
放射線が出たら魚のように捨てる事ができないわけですからね!


つまりそれだけ「慎重」になります。
本当に安全でなければ海には入れません。



■コウナゴとシラスの違い
コウナゴ、シラス、白魚・・・
どれも似たような魚と思われがちですが、実は全て違う魚であり、生態系も違います。


小女子(コウナゴ)>
スズキ目に属する「イカナゴ」の幼魚です。
小さい時を「小女子」、大きくなったイカナゴを「大女子(オオナゴ)」と区別しており、
小女子の時はチリメンジャコなど、大女子(三陸あたりではメロウドとも呼びます)は
20センチ前後になり、普通に刺身や焼き魚で食べられます。


三陸常磐沖のイカナゴは主に北海道沿岸で生まれます。
そしてプランクトンが豊富な潮目に、つまり親潮にのって
黒潮と交わる常磐沖〜三陸沖で多く水揚げされるわけでございます。


<シラス>
ニシン目に属するカタクチイワシの稚魚です。


ついでに、白魚(シラウオ)はサケの仲間。
素魚(シロウオ)はハゼの仲間。
共に稚魚ではなく、大人になっても小さい成魚です。

(非常にややこしい・・・)


話は戻り・・・
シラスは主に九州・四国の沿岸で生まれです。
黒潮の流れに乗って茨城県沖まで運ばれてきます。


なので、小女子は残念ながら原発の影響で漁が出せませんでしたが、
シラスは堂々とご提供できるお魚ですよ〜というお話です。


■恐れる前に、調べて下さい。
よく「生産者は死活問題だから、危険な物でも安全だ安全だ言って売りさばいている」
そんな話を耳にします。
確かに放射能問題があった直後、一部の販売店で基準値の高い野菜を販売してしまったというニュースが有りました。
凄く残念な事だと思います。


でも、真面目に安全な食材を提供しようとがんばっている生産者達がほとんどなんです。
今は出荷する側も厳しい管理をしております。
もう二度とそのような事は無いと願うしかありません。


そして真面目な生産者達に耳を傾けて下さい。


「うちの野菜が放射線でお客さんの体調を悪くするなら農業なんか辞めてっぺよ!」
風評被害もなにも、漁に出なければ始まらねぇべ!」
みなさん、安全で美味しい食材を提供する事に命をかけております。


「茨城の食材なんか食べたくない!」といっている方はまだまだいらっしゃると思います。
私個人的に、食べたくない人は食べなくて良いと思っています。
好き嫌いもありますし、強制は出来ません。


しかし・・・茨城の食材を一切口にしないというのは現実的に難しい事かもしれません。
というか、既に何かしらの茨城県産を材料にした食品を召し上がっているはずです。


ポテトチップスやゼリー、スーパーで売っている白身魚のフライ、ケチャップ、
ドレッシング、せんべい、はんぺん、野菜ジュース、ケーキ、ラーメン、蕎麦、酒、焼酎、醤油、
ソース、塩、肉類、海苔、フリカケ、納豆、お新香、お茶、明太子、サプリメント・・・
数え上げたらキリがありません。


もちろん全てが茨城県産という訳ではございませんが、
特に福島〜三陸沖の海産物がダメージを受けている今、
一部の原料に関しては茨城産や千葉産の食材を加工した商品が沢山増えてくると思います。
そして、それらは首都圏だけでなく全国に出荷されます。


もちろん、どれも安全安心な食材です。
今出回っている小女子原発事故前に獲った物を加工したものです。
先日放映されたnews every. 飯岡屋水産様より。
http://www.ntv.co.jp/every/feature2/20110502.html


最近は生肉の問題も取り立たされておりますが・・・


正確にモニタリングを行い、更に数値を計り、
全てをオープンにした市場に出回る食材に関しては
美味しく召し上がっていただきたいと思います。