あんこう鍋の勉強会

あんこう鍋勉強会


昨日、当館料理長を中心に仲居係達のあんこう鍋勉強会を行いました。

どんなに最高の食材と味でご提供しても、
ご用意する本人が本物を知らなければ
お客様に正確なものをお伝えする事は出来ません。

先輩達はそれなりに勉強してますが、
1年生達にとっては初めてのあんこう鍋との出会いです。
みんながんばって覚えてくださいね〜!


これが生のあん肝。
よく「あんこう鍋」の事を「どぶ汁」とか呼ばれる事がありますが、
あんこう鍋」と「どぶ汁」は別物でございます。



みんな一生懸命料理長の話に耳を傾けて、
その技術を学ぼうと真剣です。



当館のあんこう鍋の調理法は3種類。
通常のあんこう鍋は多くのお客様にご提供できるように開発された鍋で、
あんこうの身と野菜などにスープ(割り下)を加えておき、
煮立てるだけでご提供できます。
このスープの味はお店毎に違ってきますので、色々な味が楽しめるのが特長です。

そして今回勉強しているのは肝煎りあんこう鍋。
肝を鍋で乾煎りしてから、あんこうの身と野菜、そして割り下で味を調える調理法で、
ほとんどのお店はこの調理法で「どぶ汁」と呼ぶそうです。
当館ではその上に本来の「どぶ汁」がある為、こちらの鍋はどぶ汁とは呼びません。
仲居さんがお部屋でご提供する肝煎りあんこう鍋プラン専用の鍋です。

どぶ汁は海鮮ダイニング風和にて、料理長が割り下を使わないで作る鍋です。


そして実際に仲居係達も肝煎り鍋に挑戦!

今日はこの3種類の鍋を実際に作り、味の違いも確かめました。

どれが美味しいとか美味しくないとかでは無く、どれも美味しい!
ただ、肝の量がそれぞれ違う為、別な味です。

よく「どぶ汁は臭みがある」という話を聞きますが、
実際に食べ比べると臭みの差はほとんどありません。
(というか逆に普通の鍋の方があんこうの味が強いかも)

やはりこの味の違い、いきなりどぶ汁を味わってしまうと、その差が分からないと思いますので、
まずは普通の鍋、つづいて肝煎り鍋、最後にどぶ汁と順を追って食べていただきたいですね。
(それが可能な私たちが幸せなのかもしれません)

または、通常の鍋で宿泊していただき、翌日のお昼にどぶ汁だけを食べていただくのも良いかもしれません。

とにもかくにも当館のあんこう鍋。
もちろん他のお店とは比べる事は出来ませんが、
「日本一美味しい鍋」という気持ちと自信を持ってご用意しているつもりです。

ぜひぜひほっかほかのあんこう鍋をお楽しみくださいませ。